<群馬・堀越学園>文科省が解散命令 創造学園大など廃止
毎日新聞 2013年3月29日(金)9時13分配信
文部科学省は28日、群馬県高崎市で創造学園大などを運営する学校法人堀越学園(福田星人理事長)に解散を命じた。学校運営のための資金が不足しているなどの理由で昨年10月、同省の大学設置・学校法人審議会が解散命令を答申していた。解散命令は4件目だが、在籍者の転学・転園が伴うのは初めて。同大には在籍者が163人いたが、3人の進路が決まっていないという。
堀越学園は同大のほか2専門学校、2幼稚園を運営。解散により各校・園は廃止となる。学籍簿は、大学は同省、他は群馬県が引き継ぎ、証明書などの発行を行う。
この日午後、文科省で命令の通知書を受け取った福田理事長は「解散命令は非常に残念。保護者、生徒、職員に対し申し訳ないという気持ちでいっぱいだ。今後は、理事会、先生方と話をして、一番いい方法を見つけて、やっていきたい」と語った。一方、同大創造芸術学部を今春卒業した男性(22)は「大学は、もっとしっかりと経営してほしかったと思う。後悔はあるが、給料も出ないのに、授業をしてくれた先生もいた」と話した。
堀越学園は、東京都中野区で堀越高校を運営する同名の法人とは無関係。【増田勝彦、塩田彩】